「赤ちゃんをお風呂に入れるのが大変……」
「少しでいいから楽に入浴を済ませたい」
「間違ったお風呂の入れ方をしていないか心配」
このように、初めての赤ちゃんの場合お風呂の入れ方には苦労するものです。日によっては赤ちゃんがぐずってしまい、お風呂に入れるだけでクタクタになることもあるでしょう。
少しでも入浴の負担を減らし、安心して赤ちゃんをお風呂に入れてあげたいですよね。
そこでこの記事では、温泉旅館の女将であり、4人の子供をもつ私が失敗しない赤ちゃんのお風呂の入れ方について解説します。
基本的な手順から、
・入浴前
・体の洗い方
・浸かり方
・入浴後
に分けて細かく解説していくため、ぜひ最後までお読みください!
赤ちゃんをお風呂に入れる時はこうしよう!基本的な手順
赤ちゃんをお風呂に入れる際には、基本的な手順を守ることが大切です。
でも手順をお伝えする前に、何よりも大切なことを。
「まずは、笑顔で赤ちゃんに接しましょう!」
声を掛けながら、
「お湯を掛けるヨ」
「あったかいヨ」
「気持ちいいねぇ」
など、笑顔で赤ちゃんとコミュニケーションすることは、
何よりも大切にしてほしいポイントです。
このことを大切にしながら、次の手順を参考にして、
赤ちゃんを丁寧に洗いましょう。
・かけ湯をする
・顔・頭・体を洗う
・お湯に浸かる
・かけ湯をする
それでは、上記の手順について解説していきます。
かけ湯をする
お風呂に入る前に、かけ湯をすることが大切です。
お湯をかけることで、赤ちゃんの体温を徐々に上げてあげることができます。
湯船に赤ちゃんを入れる前に、湯をかけて体を慣らしてあげましょう。
顔・頭・体を洗う
次に、赤ちゃんの顔・頭・体を洗います。
洗顔用のガーゼやベビーソープを使って、優しく洗ってあげましょう。特に、赤ちゃんのお顔はデリケートなので、優しく洗うように心掛けてください。
お湯に浸かる
赤ちゃんの顔や体を洗った後は、お湯にゆっくりと浸からせてあげます。
赤ちゃんがお湯に浸かることで、リラックスし、温かさを感じることができます。
赤ちゃんがお湯につかる時間は、5分くらいを目安にして。
繰り返しますが、このタイミングでもぜひ赤ちゃんに語りかけてあげましょう。
歌を歌ってあげてもよいと思いますよ!
かけ湯をする
お風呂から上げる前に、再びかけ湯をして赤ちゃんの体を温めてあげましょう。
湯をかける際には、湯温に注意し、赤ちゃんが快適な温度であることを確認してからかけ湯を行いましょう。
それでは、上記の手順に基づき、赤ちゃんのお風呂の入れ方をより詳細に解説していきます。
お風呂に入れる前の準備時の3つのポイント
この項では、お風呂に入れる前の準備について解説します。
ポイントは以下の3つです。
・事前に着る服やおむつ、タオルを用意しておく
・赤ちゃんを安全に洗えるようにする
・段取りを決めておく
それでは、それぞれについて解説していきます。
事前に着る服やおむつ、タオルを用意しておく
赤ちゃんをお風呂に入れる前に、必要なものを事前に用意しておきましょう。
赤ちゃんがお風呂に入った後に着る服やおむつ・タオルを用意しておくことで、お風呂後の流れがスムーズになります。
また、お風呂場に必要なものを持って行くのを忘れずにしましょう。お風呂場には、赤ちゃん用のシャンプーやボディソープ・タオル・スポンジなどを手の届く範囲に準備しておくと便利です。
赤ちゃんを安全に洗えるようにする
赤ちゃんをお風呂に入れる際には、赤ちゃんの安全を第一に考えて準備をしましょう。
バスチェアやマットなどを用意することで、赤ちゃんを安全に洗うことができます。バスチェアは、赤ちゃんを座らせることができるため、赤ちゃんを支えながら洗うことができます。
また、滑りにくいマットをお風呂場に敷くことで、赤ちゃんが滑ってしまうことを防ぐことができます。
赤ちゃんを洗う際には、必ず一緒にいることを忘れずにしましょう。
段取りを決めておく
お風呂に入れる前に、事前に段取りを決めておくことも大切です。
例えば、パパやママの体を洗うタイミングや、兄弟の子たちを洗う順番・タイミングなどを考えておくと、お風呂タイムがスムーズに進みます。
見える範囲に赤ちゃんをおいて、自分が先に体を洗い、ついでに赤ちゃんを洗ってお風呂に入れるというように、洗う順番やタイミングを事前に考えておくと、赤ちゃんを一人で待たせる時間が短くなります。
赤ちゃんを洗う時の3つのポイント
この項では、赤ちゃんを洗う時のより細かいポイントについて解説します。
ポイントは、以下の3つです。
・洗うポジションを工夫する
・楽しめるような工夫をする
・最低限洗う場所を決めておく
それでは、それぞれについて解説していきます。
洗うポジションを工夫する
赤ちゃんを洗う際のポジションを工夫することが大切です。一般的には、抱っこしながら洗うのが一番安全で便利です。
赤ちゃんを抱っこしながら、片手でしっかりとサポートし、もう片手で洗い物をすると効率的です。
また、お風呂の中での赤ちゃんの頭の位置にも注意しましょう。首が座っていない赤ちゃんの場合は、首を支えるために手を添えて適切なポジションを保つようにしてあげてください。
耳にお湯が入らないように両耳を親指と小指で押さえることも忘れないでくださいね。
楽しめるような工夫をする
赤ちゃんがお風呂を楽しめるような工夫をすることも大切です。
赤ちゃんの好きなおもちゃや絵本をお風呂に持ち込んで、一緒に楽しい時間を過ごしましょう。
また、お湯の温度にも注意しましょう。赤ちゃんの肌は敏感であり、お湯が熱すぎると赤ちゃんに負担をかけてしまいます。
お湯の温度は37度程度が適切ですので、温度を確認してからお風呂に入れるようにしましょう。
最低限洗う場所を決めておく
赤ちゃんを洗う際には、最低限洗う場所を決めておくことも大切です。
頑張ってお風呂に入れようとしてもぐずって嫌がってしまう時はどうしてもあります。
そういう時は、最低限どの部分だけ洗ってあげるかだけ決めて、それ以外は次の日というように諦めも肝心です。
例えば、汗疹になりやすいお尻や脇の下など、最低限洗えばOKというようにすることで、負担の軽減になるでしょう。
赤ちゃんとお風呂に浸かる時の3つのポイント
この項では、赤ちゃんとお風呂に浸かる時のポイントについて解説していきます。
ポイントは以下の3つです。
・密着して入る
・楽しめるような工夫をする
・顔を水につけないようにする
それでは、それぞれについて解説します。
密着して入る
赤ちゃんと一緒にお風呂に浸かる際には、密着して入ることが大切です。
赤ちゃんはまだ頭や首がしっかりと支えられないため、大人が赤ちゃんをしっかりとサポートする必要があります。
抱っこ紐やベビーバスを使って、赤ちゃんをしっかりとホールドし、背中や頭を支えながらお風呂に入りましょう。
赤ちゃんが不安に感じないように、声をかけたり、優しいタッチでマッサージをするなど、愛情を込めたケアを大切にしましょう。
楽しめるような工夫をする
赤ちゃんとお風呂に浸かる時間を楽しめるような工夫をすることもおすすめです。
赤ちゃんとのコミュニケーション=顔や目をよく見て、笑顔で声を掛けてあげることを忘れずに、時には赤ちゃんの好きなおもちゃを持ち込んだり、お風呂用の絵本を用意したりすることで、赤ちゃんは楽しい時間を過ごすことができます。
また、歌を歌ったり、お風呂の中で一緒に遊んだりすることで、赤ちゃんとのコミュニケーションを深めることもできます。
赤ちゃんの興味を引くような工夫をして、お風呂を楽しい時間にしましょう。
顔を水につけないようにする
赤ちゃんがお風呂に浸かる際には、顔を水につけないようにすることが大切です。
赤ちゃんの顔はとても敏感であり、水につけると驚いたり不快に感じたりすることがあります。
お湯が赤ちゃんの顔にかからないように、慎重に洗い流すか、濡れたガーゼを使って優しく拭えるようにしましょう。
顔を水につけないようにすることで、赤ちゃんの不快感を軽減し、お風呂をより快適なものにすることができます。
赤ちゃんをお風呂から上げた後の3つのポイント
この項では、赤ちゃんをお風呂からあげた後のポイントについて解説します。
ポイントは以下の3つです。
・湯冷めしないうちに素早く保湿
・水分補給などをさせてあげる
・部屋の温度を適温に設定しておく
それでは、それぞれについて解説していきます。
湯冷めしないうちに手早く保湿
赤ちゃんのお風呂から上がった後は、湯冷めしないうちに手早く保湿をすることが大切です。
赤ちゃんの肌はデリケートで乾燥しやすいため、保湿を怠ると肌トラブルが起こる可能性があります。
温かいタオルで赤ちゃんの体を包み、ベビーオイルやベビーローションを使って優しくマッサージをしましょう。
特に肌の乾燥しやすい顔や手足の肌には、丁寧に保湿をすることが大切です。
水分補給などをさせてあげる
お風呂から上がった後は、赤ちゃんに水分補給をしっかりと行いましょう。
お風呂での湯船に入ることで、赤ちゃんの体内から水分が蒸発しやすくなりますので、喉が渇いているかもしれません。
授乳やミルク、水分補給用のお水を飲ませるなど、赤ちゃんが水分を十分に摂れるように心掛けましょう。
また、お風呂後に赤ちゃんのおむつを交換し、清潔なおむつを着用させることも忘れずに行いましょう。
部屋の温度を適温に設定しておく
お風呂から上がった後は、赤ちゃんが適切な温度で過ごせるように部屋の温度を調節しておくことが大切です。
赤ちゃんはまだ体温調節がうまくできず、急激な温度変化に敏感です。
お風呂上がりは特に体が冷えやすいため、部屋の温度を適切に保つことが重要です。
エアコンやヒーターを使って、部屋の温度を赤ちゃんが快適に過ごせるように設定しましょう。
室温は約24度程度を目安に、赤ちゃんの体調や季節に合わせて調節しましょう。
また、赤ちゃんの寝具や服装も適切なものに変えてあげることも大切です。
寝具や服装は赤ちゃんの体温を保つ役割がありますので、季節や部屋の温度に合わせて選びましょう。
まとめ
赤ちゃんをお風呂に入れる時は、入れる前・体の洗い方・浸かり方・入浴後それぞれに注意点やポイントがあることを知っていただけたと思います。
赤ちゃんも安心し、パパママの負担も軽減できるような入浴ができるように、この記事のポイントをしっかり抑えましょう。
しかし、ポイントを抑えても慣れるまでは大変なものです。パパママで協力しながら赤ちゃんとのお風呂タイムに慣れていきましょう。
赤ちゃんがお風呂に慣れてきて、お出かけしたいと思った時
赤ちゃんがお風呂に慣れてきて、パパママもお風呂の入れ方がわかってくれば、旅先での入浴も安心です。
旅行先でも、今回の記事で紹介したお風呂の入れ方を抑え、安心して思い出に残る旅行をしてもらえればと思います!
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