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2021/07/09

「”なかや旅館土産の舞茸ポタージュ”とは?」 ~朝食名物ポタージュが商品化されるまで物語~

「”なかや旅館土産の舞茸ポタージュ”とは?」

~朝食名物ポタージュが商品化されるまで物語~

【物語の始まり】

その始まりは社長の修業時代から。当時大学生だった当館社長は、新潟市にあったビストロ風レストラン(現在は閉店)で、自身が「自分の料理人生の中で、最も尊敬する一番の師匠」と言う出会いをしました。当時自らを「新潟で四本の指に入る」(何故か三本でなく四本)と語った、会田シェフです。そこで学生バイトの社長は、フレンチの基礎を叩き込まれました。

中でも「絶対にこの味を旅館に持って帰りたい」

と心に誓わせるほど絶品だったのが「人参のポタージュ」・・・これは今でもなかや旅館の夕食時のスペシャリテ(特別料理)の人気の一品となっています。

 

【和の温泉旅館に出現した”ポタージュ”】

ポタージュの基礎を学んで実家である旅館に帰ってきた社長は、朝食アイテムの充実として「野菜のポタージュ」を出すことを決断。改善・改良を重ねるうちにそれは「季節の野菜のポタージュ」となって、四季の変化をポタージュの素材で伝えられるようにまで充実していきました。中でも夏の「ヴィシソワーズ」と秋の「きのこのポタージュ」は人気を二分するほど、評判が良かったのです。

【美味しさの秘密】

「きのこのポタージュ」メイン素材は、マイタケとエノキ。実はきのこが持っている素材の美味しさは固い細胞壁の中に入っていて、そのまま煮ただけでは十分な美味しさが出てきません。そこである工程(企業秘密)を挟むことによって、その固い細胞壁を壊し、中に内包されているうま味を引き出す・・・これが、なかや旅館「きのこのポタージュ」の美味しさの秘密なのです(この「キノコの美味しさを引き出す工程」は商品化の調理過程でも絶対に省かない大切なプロセスとして守られています)。

【想定外の禍(わざわい)と動き出す物語】

そんな中、2020年の春から世界中が見舞われたコロナ禍・・・温泉旅館であるなかや旅館の客足も途絶えてしまい、2か月近くもの間、旅館の灯りは消えたままとなってしまいました。そんな中「50年以上続いてきた温泉旅館を、共に歩んできたキャストの雇用を、そして付き合いのある業者さんを守り、現状を打破しなければ」という思いから、まずは評判の「きのこのポタージュ」をレトルトパック化し、より多くの方に楽しんでいただこうと決めたのです。

 

【簡単でなかった、完成までの道のり】

2020年6月ころから具体的なアクションをスタート。まずは旅館のレシピを忠実に再現してくれるパートナーを探し、出会い、試作をスタートしたときには既に半年以上の時間が経過していました。そして「試作の第0号」と呼ばれたものが形になって手元に届いた時には2021年の正月が終わっていたのです。ようやくパートナーとの出会いを果たし、これで順調にいくかと思っていた商品化への道のりは、想定したほど簡単なものではありませんでした。

 

この「試作第0号」の味見を一さじ口にした瞬間、沸き起こったのは達成感でも希望でもなく「これではダメだ・・・」という疑問をはらんだ絶望に近い思い・・・。やっと探し当てたパートナーは、誠実な人柄で渡した門外不出のレシピをそのまま忠実にトレースしてくれました。にもかかわらず違った味の仕上がり。「何故だ?」・・・「塩が違うのでは」「味に奥行きが感じられない」「玉ねぎの炒め具合は?」・・・改善の試行錯誤は重ねられたが、一番苦労したのは「仕込みの量の違いからくる、味の狂い」への対処でした。つまり、旅館で仕込む場合のマイタケは1キロですが、工房で作る場合は5キロの大鍋で、その量の違いが味の再現を狂わせていたのです。このハードルを、試行錯誤を繰り返すことでクリア。結果、出来上がったポタージュは、素材の良さを活かした、ちょっと高級な味わいに仕上がりました。

 

【様々な願いを込めたネーミング】

新たに旅館以外でも買っていただける商品に仕上がったポタージュ・・・いろいろな願いを込めて

 

「みなかみ応援(エール)物語 第Ⅰ章 舞茸のポタージュ」

商品を手にした社長は「温泉旅館での味わいを、ぜひ食卓に、少し贅沢な朝の一品として味わっていただければ」と願っています。

 

ご注文は、

天空の湯 なかや旅館 オンラインショップ

よりお願いいたします。

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